ERD-37
研究開発用レトルト殺菌器
食品開発・包装資材評価・殺菌条件検証を研究室サイズで
ERDは、食品開発や包装素材の開発、テスト用途を主眼に置いた研究開発用レトルト殺菌器です。
温度・時間・圧力・F値・冷却条件など、さまざまな処理条件を組み合わせて設定でき、レトルト食品の商品開発、包装資材の耐久評価、容器の変形・破袋リスク確認など、幅広い試験に対応します。
最高温度140℃、常用最高圧力0.34MPa。
缶内観察窓と照明により、運転中の試料状態をリアルタイムで確認できます。

最高温度140℃、畳一枚分の超小型レトルト試験器
研究室に設置できるサイズでありながらマスプロ用の大型レトルト釜さながらの本格的なレトルト試験運転が可能です。
多段圧力制御
殺菌工程・冷却工程で段階的な加圧設定が可能。急激な圧力変動を抑え包材の変形や破袋を防止。
芯温測定およびF値演算・制御
付属の温度センサーを試料に挿し、芯温とF値を測定可能。またF値制御モードにより、予め設定したF値に達した時点で殺菌が完了する運転ができ、殺菌品質管理を強力にサポートします。

運転データを自動記録
レコーダーを標準装備し、各種運転データを自動サンプリングします。サンプリングデータはPCで閲覧・解析できます。
熱水殺菌に対応
蒸気殺菌機能に加え、熱水殺菌機能が選択可能。
熱水貯湯式の大型レトルト釜を疑似テストができます。
観察窓
殺菌中の試料状態を目視確認できる缶内照明と耐圧強化ガラス観察窓付き。
高温帯まで対応した超小型レトルト試験器
最高温度140℃、最高圧力0.34MPa設定が可能です。
一般的なレトルト試験だけでなく、より高温側の処理条件を必要とする食品開発、包装材評価、耐久性試験まで1台でカバーできます。特に140℃まで条件を引き上げられることは、研究開発段階で大きな意味を持ちます。
素材や容器が高温・高圧環境に耐えられるか、味・風味・外観がどのように変化するか、殺菌条件をどこまで追い込めるかを、ラボスケールで確認できます。
| 用途/特徴 | 内容 |
|---|---|
| 殺菌プロセス設計の効率化 | レトルト商品開発における殺菌条件テストを、費用と時間両面のコストを抑えたラボスケールで実施可能 |
| 官能評価 保存試験評価 | 温度・圧力・蒸気/熱水などの様々な条件に対応する幅広い設定範囲 |
| HACCPや製造工程設計の基礎データ収集 | 温度・時間・圧力・F値・冷却状態などの運転データを詳細に収集可能 |
| 食品容器・包装資材 品質評価 | パウチ、ビン、缶などが想定する熱処理に耐えられるかの確認 シール強度や変形・膨張・破裂リスクの調査 |
| 様々な梱包資材の適合性評価 | 使い捨てコンタクトレンズの保存ケース、輸液バッグ、滅菌済み医療器具等の評価 |
| 印刷/接着品質 耐久性評価 | 容器・包装資材 缶などのラベル印刷や接着評価 |
通常圧力制御と多段圧力制御
レトルト処理では、温度だけでなく圧力のかけ方・抜き方が、外観の仕上がりに大きく影響します。
低温時に殺菌温度の設定圧力まで一気に昇圧することや冷却時に大気圧まで急激に減圧することは、包装内部と缶内の圧力差によって、パウチのシワ、容器の変形、破袋などに繋がります。
ERD-37は、既定の工程を一定の圧力で制御する「通常圧力制御」と殺菌工程・冷却工程それぞれで段階的な圧力設定ができる「多段圧力制御」が選択できます。
特に、多段圧力制御は各温度域に応じた適正な圧力を個別に設定できるため、包装物内圧の急激な変動を抑え、試料や包装材にやさしいレトルト処理を可能にしています。
これはゼリーカップ、コンタクトレンズ容器、パウチ包装、フィルムパックなど、圧力差に敏感な容器・包装材の評価に有効です。殺菌中から冷却までの圧力プロファイルを細かく作り込めるため、実際の製造条件を想定した品質評価や、破袋・変形リスクの確認に活用できます。


蒸気殺菌と熱水殺菌
本器は高温の蒸気殺菌と熱水殺菌の2通りの殺菌方法を選択できます。
蒸気殺菌は、缶底のヒーターが水没する程度の水を加熱することで高温蒸気を発生させる方式です。最大6kWのヒーターにより最高温度140℃の高温蒸気が満たされた環境まで20分程の短時間で到達させることができます。熱履歴を短くしたい食品に最適です。
一方、熱水殺菌は、缶内容積の7割程度まで熱水を満たし、包装された試料を熱水中に浸漬する加熱殺菌方法です。
蒸気殺菌に比べ試料の周囲を熱水で包み込むため、収納位置による温度バラツキが抑えられ、食品全体へ均一に熱を伝えやすいことが特長です。
特に、大型レトルト釜で用いられる熱水貯湯式殺菌の疑似テスト環境を模擬できます。

変形を抑える缶専用の『缶モード』搭載
本器は飲料缶や缶詰専用の『缶モード』を搭載しています。
コーヒーやお茶などの飲料缶は、高温充填後に密封されることが多く常温時には負圧状態になります。この状態で過剰な外圧が加わると、缶が変形する恐れがあります。巻き締め時の真空度が高い場合も同現象が生じる場合があります。
これを防ぐため、缶モードでは加熱工程中にあえて加圧を行わず、自然な膨張圧力を利用することにより、缶の変形リスクを低減します。
一方で、殺菌後の缶内急冷時に缶の内圧が過大になることによる変形を防ぐため、冷却温度帯より段階的に圧力を調整できる設定機能を備えています。

芯温測定とF値演算・制御機能
レトルト殺菌では、缶内温度が設定値に達していても、包装食品の中心部温度(芯温)は設定値に達しません。必ず遅れて到達する「遅れ時間」が発生します。
食材(固形物、液体、具材を含む液体、充填量)や包装物(パウチ・缶・瓶)により熱の伝わり方はそれぞれ違い「遅れ時間」も異なります。
芯温を直接測定することで「遅れ時間」を加味した殺菌条件が明確になります。
付属の温度センサーとパウチ/缶詰専用センサーフィッティングを組み合わせることで、確実な芯温測定を実現します。

また、測定した芯温から、殺菌強度の指標である「F値」を演算・記録・管理できるだけでなく、設定したF値に到達すると殺菌工程から冷却工程へ移行するF値制御モードを搭載しています。
この機能を活用することでレシピ開発や量産化に向けた条件設定の効率化に繋がります。
運転データの見える化
殺菌工程の再現性確認や工程設計に欠かせないデータ収集機能を装備。
缶内温度、芯温(品温)、F値、缶内圧力の稼働状態をレコーダーで記録し、PC上でサンプリングデータの確認・管理が可能です。
さらに、機器本体の運転に連動して記録が自動でスタート・ストップするため、作業者の記録開始忘れや停止忘れを防ぎ、試験データの抜け漏れ防止にもつながります。
製品開発段階では、試作品ごとの殺菌条件、温度推移、圧力推移、F値到達状況を残せるため、実生産時を想定した工程設計・検証資料の作成にも役立ちます。

観察窓と缶内照明
耐圧強化ガラスの観察窓と缶内照明により、運転中の試料状態を目視確認できます。
パウチの変形、シワ、破袋、容器の膨張などをリアルタイムに観察でき、包装材評価や試作段階のトラブル把握に役立ちます。


| ERD-37 | |||
| 缶内直径x有効高さ (mm) | φ300 × H450 | ||
| 缶内容積 (L) | 37 | ||
| 外寸法 WxDxH (mm) | 1050 × 470 × 1000 | ||
| 重量 (kg) | 134(コンプレッサー除く) | ||
| 滅菌温度 (℃) | 80 – 140 | ||
| 滅菌時間(時間:分) | 00:00 - 05:00 | ||
| 最高圧力 (MPa) | 0.370 | ||
| 必要な電源 | AC200V, 三相, 40A以上 | ||
フタ締め確認装置
フタ締めが不十分の際アラームが鳴り運転が開始されません。
フタ挟まれ防止機構
減速スプリング付ヒンジによりフタの自由落下を防止し、指の挟まれ事故を防止します。
空焚防止装置
水が不足するとアラームが鳴り自動で停止します。
これにより空焚きによる過熱を防止し、装置および使用者の安全を確保します。

センサー断線検知
温度センサーが故障したときにアラームが鳴 り運転を停止します。
温度制御に重要な計器で機器の暴走を防止します。

温度過昇/過圧防止装置
運転中に缶内温度が設定温度・圧力を上回った時にアラームが鳴り運転を停止します。
過剰に滅菌物を詰め込みすぎた場合に発生しやすくなります。

漏電ブレーカ
機器の漏電を感知し主電源をOFFにします。漏水や電気部品の故障時に作動し、使用者の感電を防止します。
圧力安全弁
異常な圧力まで上昇したときに缶内の蒸気を 逃がし、圧力上昇を防止します。万が一電気 的な安全装置が故障して機器が暴走したとき に作動する二重の安全装置です。
コンプレッサー保護回路
エアコンプレッサーが過負荷になった際に、過熱を防ぐ為自動的にコンプレッサーを停止させます。
水位検知機能
缶内の水位が既定位置に達しない時、水位が既定以上に上昇した時にアラームが鳴り自動で停止します。
排水冷却ユニット
運転中に蒸気や熱湯が排出されるため、90℃以上の耐熱排水設備が必要になります。
グレーチングや鉄製の耐熱排水管であれば問題ありませんが、これらがない場合には本装置を選択してください。
排気、排水を冷却した後に建屋に排水します。
ステンレス金網カゴ 各種

各種サイズをラインナップしています。
トレーまたはパーテーションとセットでご使用ください。
| 品番 | 寸法 | 挿入可能個数 |
| BW2740 | Φ270×400 | 1 |
| BW2730 | Φ270×300 | 1 |
| BW2720 | Φ270×200 | 2 |
トレーおよびパーテーション
レトルトパウチ横置き用 トレー5枚セット(BW2730に5枚挿入可能)


レトルトパウチ縦置き用 パーテーション


Why ESTERI?
滅菌を早く・簡単・確実に
食や医療で必要不可欠な衛生の現場を下支えする
日本発の滅菌器メーカー
50年以上の実績
1976年から培ってきたラボ・医療分野の滅菌技術
国際規格に基づいた品質
個人の能力に依存しない「ものづくり」
お客様のニーズに応える
個別ニーズに寄り添う柔軟な特注対応
世界80ヶ国以上へ
コンパクトオートクレーブのグローバルブランド
国際規格 認証取得

製品選びでお困りですか?
お困りごとやご相談を、お気軽にお聞かせください。
